VC6で非常に便利なのにあまり使われていないプロファイル機能の利用方法

VC6(Microsoft Visual C++)をお持ちでない方には何の価値もない話ですが、VC使っていてプロファイル機能って何?って方には有用な情報かと。
仕事でVCを使っているのですが、以前からどうやって使うんだろ?って思っていてようやく最近になって知り合いからその利用方法を聞いたのでそのメモを兼ねて書きます。


プロファイルはVCのメニューの「ビルド」→「プロファイル」にあるのですが、初期設定のままでは下記のようなダイアログが出て実行出来ません。


なのでまず、このダイアログのメッセージに従って「プロファイルを行う」の設定をONにします。


1.メニューの「プロジェクト」→「設定」を選択
2.「リンク」タブのカテゴリ「一般」を選び、「プロファイルを行う(E)」にチェック


ここが問題です。
このプロファイルを行うに対して普通にマウスでクリックしても何故か反映されません。*1
ではどうするかと言うとAlt+Eを押して下さい。そうすればチェックがONになります。
(表示が「インクリメンタルリンクを行う」に化けますが気にしない)


これで[OK]ボタンをおしたら手順2は完了です。


3.リビルドを実行
4.メニューの「ビルド」→「プロファイル」を実行


これでプロファイルのダイアログが表示されます。


ちなみに僕が良く使うのは以下の2つ


a.関数のタイミング
 →関数毎の呼び出し回数・所要時間を出力
b.ソース行のカバレッジ
 →ソースの中のそれぞれの行が実行したかどうかを出力


なお「ソース行のカバレッジ」は↑のスクリーンショットのように「詳細設定」欄で対象ソースを指定してやらないとソースファイル全部に対して実行されてしまいます。
対象ソースの指定は、下記のように記述します。

/EXCALL /INC test.c(0-0)

これで"test.c"に対して、各行の実行有無が出力されます。


これからプログラムの処理時間削減に取り掛かろうとするときは「関数のタイミング」を使ってそのプログラムのボトルネックとなっている関数に当たりをつけ、「ソース行のカバレッジ」は新しく追加した行が実行されているか(if文の記述ミス等がないか)をざっくりチェックするのに使っています。
もうすぐWindows7が発売ですが、いまだにVC6をお使いの方は一度使ってみてはいかがでしょうか?


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*1:2回クリックすればチェックが入るが、何故か機能は有効になっていない